地金から制作する結婚指輪
所要時間
約2~3時間
(作業後約2週間お預かり)
予算
約12~15万(税込/ペア)ほど
(素材やボリューム、サイズによって決まります)
素材
pt900/K18イエローゴールド
服装
汚れてもよく、袖口が広がりすぎていないお洋服
(エプロンはご用意しています)
金やプラチナの板や線材を指輪に加工します。『鍛造』という方法です。
地金の塊を金鎚で叩いて叩いて締め、少しずつ細くするので、金属の組織がぎゅっと詰まって強度がある堅い地金になります。 (この作業は職人が済ませておきます。)
制作の過程で地金が硬くなるので、少し細目の結婚指輪でも 作ることができます。
金属の板が少しずつ指輪になっていく過程の全てを自分たちで制作します。
「不器用なんですがちゃんと出来上がりますか?」大丈夫です。今まできれいに出来上がらなかったことはありません。
少し戸惑う工程もあると思います。簡単ではありませんが、その分たくさんアドバイスします。
金属は硬いですが、女性でも大丈夫!女性の職人がサポートします。
金属を曲げる時など、力が必要な時は男性が手伝ってあげてくださいね。
ひとりでは難しい作業もあります。
テクスチャ(模様)を入れる時には支えあったり、ロー付け(溶接)の時にはガスバーナーを持ったり。ふたりで協力しながら結婚指輪を作り上げます。
結婚指輪の制作風景を収めたフォトブックには、笑顔がたくさん詰まっています。難しい工程もありますが、とても楽しいですよ。
ベースの形
お好みの形を選んでください。サンプルを実際に指にはめみると、似合うボリュームや着け心地の違いがわかると思います。
round(丸)
リングの断面が丸い形。
リング幅
1.5mm/1.8mm/2.0mm/2.1mm/2.3mm
halfround(甲丸)
シンプルな結婚指輪と聞いて一番最初に思い浮かべる形ではないでしょうか。
リング幅
2.0mm/2.5mm/3.0mm
oval(楕円)
上は平、サイドは丸い形。金鎚やタガネを使ったテクスチャを入れるのに向いています。
リング幅
1.8mm/2.0mm/2.3mm/2.5mm/3.0mm
halfround(甲丸)とoval(楕円)は、厚み約1.5mmです。
round(丸)は幅によって厚みが変わります。他の形と比べると、厚みがある分幅が狭くてもしっかりボリュームを感じます。
テクスチャ(模様)
ご自身で入れるテクスチャは、どんなものでも無料です。
相手の好みを聞いて、相手好みのテクスチャを入れましょう。
同じ道具を使い、同じように作業手順を説明しても、同じようなテクスチャにはなりません。力加減、集中力、ラフさ・・・ふたつとないオリジナルのテクスチャが出来上がります。
鎚目+つや消し
ぴかぴかの金槌でポコポコとした鎚目を入れた後、艶消し加工を施します。
縦ライン
細いタガネを使ってコインの淵のような模様を施します。
荒らし鎚
がざがざした金槌で打つことによってテクスチャを入れます。
岩肌のような風合いです。
荒らしタガネ
模様を入れたタガネで地金をたたいて模様を入れます。
小鳥の足跡のようなテクスチャです。
ヘリンボーン
V字のタガネで模様をつけていきます。
艶消し
柔らかな艶消し。
キラキラしているのが気になる・・・という方に。
制作工程
metalworkでは、結婚指輪を形成するほとんど全ての作業をおふたりにしていただきます。この作業も自分たちでやるんですか?なんて言われることもあります。難しかったら職人の私がお手伝いしますのでご安心くださいね。
デザインによって多少工程が変わります。こちらは、ピカピカの『鏡面』を作る工程です。
1.金属の板をざっくりと丸める。
専用のプライヤーという工具を使って、なんとなく丸めます。後できれいな円にするので、ここではきれいな円でなくて大丈夫!
工具は使いますが手の力で曲げるので、太いリングの場合女性にはなかなか難しいかも・・・その時は、男性が手伝ってあげてくださいね。
2.板の端と端をぴったり合わせる。
やっとこという道具を使って、端と端をぴったり合わせます。少しでも隙間が空いていると強度が弱くなるので、できるだけきっちりと。
指で触って段差が感じられないくらいを目指します。
この工程が、一番難しいと思います。コツをたくさん教えるので、少しずつ合わせていきましょう。
3.ロー付け(溶接)する。
ロー付けも自分たちでやります。ものすごく高温の炎を扱いますが、危険なことはありません。
K18とプラチナでは、ロー付けの時に使うバーナーが違います。プラチナの方が融点が高いので、より高温に熱することができるバーナーを使用します。
炎の大きさやバーナーをどれくらいどこに近づけるか、火を離すタイミング等は全て指示しますので難しい作業ではありません。
金属が真っ赤になるような高温での作業ですので、ちょっとドキドキするかも・・・
炎を持つことが怖いという方は、職人が持ちますので安心してくださいね。
4.指輪をきれいな円にし、サイズを合わせる。
芯金という工具に指輪を入れ、木槌でたたきながらすこしずつ正円にします。サイズもぴったりになるように調整します。
ゴールドは少しずつ丸めるのでプラチナと比べると時間がかかります。
5.ひたすら、磨く。
紙やすり等を用いて小傷を取り、ピカピカになるまで磨きます。時間がかかりなかなか地味な作業ですが、最後には傷ひとつない指輪が出来上がります。
ここは、ちょっとがんばりましょう!
艶が出るまで磨けたら、ひとまず完成です。
後は、職人がオプションがある場合はオプション加工を施し、刻印を手彫り刻印し、最終的な磨きかけて仕上げます。
price(価格)
できるだけお値段を抑えるために、リングのサイズや使った地金の重さに対応した金額設定にしています。
リング価格+オプション価格=お支払い合計 となります。
13~15万(税込)前後の場合が多いです。
pt900 oval 2.3 #14 荒し鎚(¥0)
pt900 oval 1.8 #9 荒し鎚(¥0)
¥82,000/¥68,000
¥150,000(ペア・税込)
pt900 oval 2.3 #14 鎚目(¥0)
K18 oval 1.8 #9 鎚目 (¥0)
¥82,000/¥75,000
¥157,000(ペア・税込)
pt900 halfround 2.5 #14(¥0)
K18 oval 1.8 #9 ダイヤ3p (¥15,000)
¥87,000/¥90,000
¥177,000(ペア・税込)
税込の価格です。
木製のオリジナルリングケースを用意しています。
リングケース
出来上がった結婚指輪はかけがえのないものですが、一緒に制作した時間もかけがえのない大切なものです。
その時間を切り取って、フォトブックやCDに残します。
フォトブック