ふたりで手作りする結婚指輪。
プラチナ地金からの制作です。
やり方を説明すると、何の迷いもなくスッと作業されるおふたりです。
むずかしい工程も最初の説明だけで出来てしまいます。
地金の端と端をぴったり合わせる為に合わせ目を糸のこで切ります。
この工程はひとりではむずかしいのでふたりで協力してやっていただきます。
ひとりは切る係、もうひとりは指輪が動かない様に押さえておく係。
この抑えるのがめちゃくちゃ大変です。
彼は糸のこで切る時に少し癖がある様で、手のひら側に僅かな隙間ができます。
そのままロー付け(溶接)しても強度や見た目に差し支えない程度ですが、彼は気になるようです。
その隙間を無くす為に数度切りましたが、その度に彼女が頑張って押さえてくれました。
彼女の指を心配する彼に
「大丈夫、慣れたから」と頼もしい言葉。
やっていく内に隙間は少なくなりましたが、彼はまだ納得できない様子。
「上はぴったりで手のひら側に隙間があるってことは合わせ目の角度を変えればぴったりになりますか?」
確かになりますが、なかなか調整がむずかしいです。
「出来ると思うからやってみます!」
むずかしい調整も、説明だけでスッと加工されました。
クリアしたい事があって、問題解決の方法を自分で考える。
すごいです!
「職業を間違えたかもしれない」
素質十分なおふたりでした。
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