アトリエイツモで用意している素材について

ゴールドとプラチナの結婚指輪ブライダル

アトリエイツモでは結婚指輪をお作りいただく素材として、pt900(プラチナ)とK18(イエローゴールド)をご用意しています。
ゴールドはいろんな色のK18があります。なぜ、イエローゴールドしか取り扱っていないのか。その理由やpt900とK18の特性を説明します。

pt900の特性

 白い光沢をもつ金属。科学的に安定しています。
純プラチナは普段使いするには柔らかすぎるので強度を増すために割金(パラジウム等)を10%混ぜたpt900を用意しています。
他の金属と比べると、延展性が良く粘り強く加工しやすいです。

融点 1,769度と高いのでロー付け(溶接)温度も高温になります。ロー付け時は酸素バーナーを使用します。発光して肉眼で見ることができないので、サングラスをかける必要があります。

比重 pt900の比重は19.9です。

K18(イエローゴールド)の特性

 オレンジンジがかった黄色の金属。科学的に安定しています。
純金は普段使いするには柔らかすぎるので強度を増すために割金(銀・銅)を25%混ぜたK18をアトリエイツモでは用意しています。
延展性が良く( 良く曲がるけれど折れにくい )加工しやすいです。

融点 1,064度とpt900と比べると高くありません。ロー付け時はコンプレッサー式のバーナーを使用します。ロー付け時発光しないので、肉眼でロー付けします。

比重  K18イエローゴールドの比重は15.8です。比重の違いから、同じ見た目の指輪の場合、pt900の方がK18よりも1.26倍重たいです。

イエローゴールド以外のゴールドは扱ってないの?

割がねの素材や割合によっていろんな色のK18があります。
いろんな色のK18がありますが、アトリエイツモではイエローゴールド以外用意していません。
なぜ、用意していないのか。主に2つの理由があります。

加工しやすいから イエローゴールドは延展性が良く適度に硬く強度があります。硬くて脆いK18もあり、曲げるのが難しかったり加工中にヒビが入るようなK18もあります。加工しやすいように、イエローゴールドを用意しています。

サイズ直しができるように 長い年月を経ると、サイズ直しが必要になることもあると思います。お作りいただいた指輪は、アトリエイツモがずっとずっと責任持ってサイズ直ししますが、万が一私に何かあった時は、近くの宝石店でサイズ直しをお願いすることになります。職人が在籍しているような宝石店だったら大抵のお店はサイズ直しを受けてくれるようなデザイン、素材の結婚指輪でないと、サイズ直しができなくなるかもしれません。

サイズ直しの時はロー付け(溶接)する必要があります。
イエローゴールドのロー材は、職人が在籍している宝石店には在庫があります。(・・・必ず、じゃないかもしれないけど、なかったらお仕事にならないんじゃないかなぁ)でも、他の色のゴールドのロー材は在庫を持っているお店は少ないと思います。
他の色のゴールドにイエローゴールドのロー材を使うと、ロー付けした場所の色が違ってしまうんです。
ロー付けでなくレーザーで溶かし合わせることもできるのですが、サイズ直しできるようなレーザー溶接機を持っている宝石店はあまりないと思います。
イエローゴールドのロー材であれば、大抵の職人がいる宝石店が持っていて、サイズ直しをしてもらえるのでイエローゴールドを用意しています。


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